前回の 第7話 では ──
娘たちの まったく違う 中学時代のお話を書きました。
シリーズ最終話の今回は ──
▶中学を経た 二人の
高校時代と、母としての結論のお話です。
■ それぞれの、高校生活。
中学を経て ──
娘たちは それぞれの道で
高校生活を スタートさせました。
First Daughter長女 ── 東音への、新しい挑戦。
長女は 様々なことを 考えた末 ──
高校は別の学校へ進学することを 選びました。
選んだのは ──
東京音楽大学付属高校 ピアノ演奏家コース。
■ 入学初日 ── 最初の、衝撃。
入学初日。
長女は 早くも 大きな衝撃を 受けます。
全然 ついていけない。
友達なんて、できそうにない。
中学時代の ──
あたたかく包み込まれるような環境とは、
まったく違う世界。
そこには ──
一人ひとりが 明確な個性と世界観を持ち、
それを前面に出していい空気が ありました。
ただただ 圧倒され ──
▶「ペシャンコになりそうだった」
と、後に 振り返って 話してくれました。
■ 自分との、闘い。
その環境の中で ──
どうしたら、
自分の世界を 保てるのか。
どうしたら、
埋もれずに いられるのか。
3年間だったようです。
■ 振り返って、こう言いました。
そんな日々を経て ──
今、長女はこう 言います。
自分を 鍛えてくれた。
あれを経験したら ──
どこに行っても、怖くない。
思わず ──
…そんなに?
と 笑ってしまいましたが(笑)
確かに彼女は 今 ──
▶臆することなく、
自分の道を 歩んでいるように 見えます。
■ ちょっとした、裏話。
高校1年生の春。
毎日 学校に行くのが 辛かった時期。
通学中にスマホで 育児漫画を読みながら ──
「いつか自分も、こうして
穏やかな家庭を 築くんだ」
と、自分を 励ましていたそうです。
なんとも彼女らしい、エピソードです(笑)
Second Daughter次女 ── 歌と、出会いなおす日々。
一方、次女。
高校に進学する頃には、
パンデミックも 徐々に落ち着き始めていました。
それでも ──
一度抱えた 不安はすぐには 消えず、
心の中には、まだ揺らぎが 残っていました。
■ 新しい、一歩。
そんな中で ──
次女は 学校の 聖歌隊に 入ります。
実は 幼い頃から 歌が大好きで ──
とても良い声を 持っていることに、私は気づいていました。
歌うことは、
心にも 体にも 良い影響を 与える。
そして 何より ──
▶私自身が 夢中になった
コーラスの世界。
(あの3年間のことは 第3話 に書きました。)
その道を 選んでくれたことが、
とても嬉しかったのを 覚えています。
■ 生き生きとした、時間。
歌っている時の次女は ──
本当に 生き生きと していました。
時には ピアノ伴奏を 引き受けてきて、
家で 練習することも ありました。
ブランクがあるにも関わらず ──
その音は どこか 魅力的で、
音楽を 持っている。 ── そう感じた、瞬間でもありました。
そして ──
体調も 少しずつ 安定し、
18歳は だいぶ 順調な毎日を 過ごせているように 感じています。
■ そんなわけで、カラオケ大賛成!
連日 カラオケに行くと言われても ──
カラオケだけは 否定せずに、
歌って らっしゃい!!!
とOKを 出すように しています。笑
■ 二人とも、成人。
今、
二人とも 成人し ──
母としての役目も、ひとつの区切りを 迎えました。
■ 振り返ってみると ──
娘たちにとっては ──
煙たくて、うるさくて、時に威圧的な存在だったと思います。
もし今、
もう一度 子育てをやり直すなら ──
絶対に、
同じことはしない。
そう思うことも、
たくさん あります。
でも ──
▶そのすべてが、
今の私に つながっています。
■ 今の教室に、活きているもの。
あの時の 後悔も、
迷いも ──
全部があるからこそ、
今、目の前の
生徒さんたちに 向き合える。
日々、レッスンを しています。
■ 最後に。
子どもたちは ──
それぞれの形で、
自分の道を 見つけていきました。
親としてできることは、
思っているよりも ずっと 少ないのかもしれません。
でも ──
▶寄り添うことは できる。
信じることは できる。
そんな気持ちで、
これからも 関わっていきたいと 思います。
育てられたのは、
きっと、私の方でした。
読んでくださって、
本当に ありがとう。
母として迷った分だけ、生徒さんに寄り添える今。
── これからも、ひとつひとつのレッスンを、大切に。