小学校高学年になると、増えてくるのが 塾通い。
特に中学受験をする場合 ──
4年生頃から 通塾日数も宿題も、
一気に増えてきます。
そこで悩むのが、
という 問題。
塾とピアノは 両立できるのか。
いつまで続けるのが いいのか。
長年 生徒さんたちを見てきて、
そして 二人の娘を育ててきた 経験から ──
思うことを 書いてみたいと 思います。
■ 両立の仕方は、本当に 人それぞれ
教室の生徒さんを見ていても、
本当に いろいろなケースがあります。
- 4年生までピアノを続けて、そこから中学受験に専念する子。
- 一番多いのは、5年生までは塾とピアノを両立し、6年生から受験勉強一本に絞るケース。
- もちろん、6年生になってもピアノを続ける子も。
また最近では、中学受験をしなくても ──
学校の勉強の補習や 高校受験を見据えて、
小学生から塾に通うお子さんも 増えました。
そんな中で ピアノをどう位置づけるのかは、
その子その子で 違っていいと思っています。
■ 我が家の場合
我が家にも、
ピアノと中学受験をどうするか 考えた時期がありました。
娘たちは 二人とも 3歳からピアノを始めました。
長女が 小学3年生の冬 ──
4年生から中学受験塾が 本格的になるタイミングで、
どちらにする?」
と本人に 聞きました。
そして 長女はピアノを選びました。
一方、2歳下の 次女。
こちらは 今振り返ると ──
"私がやってしまったなぁ……" と思うことがあります。
次女には、本人にきちんと選んでもらわないまま、
親の一存で 中学受験を選んでしまったのです。
ピアノのコンクールは 小学3年生で終了。
その後も 4年生の終わり頃までは 発表会に出演していましたが、
徐々に ピアノから離れていきました。
■ 後になって知った、娘の気持ち
ずっと後になって、
次女から こう言われました。
ママにやめさせられた と思ってた」
でした。
私は 良かれと思って 決めていたのです。
塾が忙しくなる。
勉強する時間も 必要になる。
だから ピアノはここまで。
当時の私の中では、
とても 合理的な判断だったのでしょう。
でも ──
子ども本人がどうしたいのかを、
私は 十分に聞いていませんでした。
■ 「忙しいからやめる」だけが、正解ではない
中学受験となれば、
当然 勉強時間は 必要です。
ピアノの練習時間を確保することで 睡眠時間が減ったり、
本人にとって大きな負担になっているなら ──
休会したり、いったんピアノから離れたりする選択も
もちろんアリです。
でも 私は ──
"息抜き" になっているのなら、
できるだけ 続けてほしい
と思っています。
塾に行って、宿題をして、テストを受けて、また塾へ。
頭を フル回転させる毎日の中で、
ほんの少し ピアノの前に座って、
自分の好きな曲を弾く。
それが その子にとって
「勉強ではない時間」「自分に戻れる時間」に
なっていることも あります。
■ 高学年になると、ピアノの楽しみ方も 変わります
幼児期や 低学年の頃は ──
と言われながら 弾いていた子も(笑)、
高学年になる頃には 少しずつ変わってきます。
好きな曲が はっきりしてきたり、
という曲が 出てきたり。
技術も身についているので、
自分で楽しめる曲の幅も、ぐっと広がります。
だからこそ、私は ──
ピアノは 細くても長く 続けることに
意味があると 思っています。
長く続ければ続けるほど、いろいろな曲と出会います。
弾ける曲が増えて、
と思える瞬間も、増えていきます。
■ 塾と両立できる、レッスンに
もちろん ──
練習しましょう!」
では、忙しい子には 負担になってしまいます。
アンルークでは、塾や学校生活が忙しくなってきた生徒さんには、
その時の生活に合わせて レッスンを考えています。
- 練習量が減る時期があってもいい。
- レッスンのペースを落としてもいい。
- コンクールや発表会をお休みする年があってもいい。
ピアノを "生活からゼロにしない方法" は、いろいろあります。
ピアノまで「頑張らなければならないもの」に
しなくても いいと思うのです。
■ ピアノを続ける? やめる? 迷ったら
私が 一番大切だと思うのは ──
本人に 聞いてみること。
これは 自分の子育てへの反省も込めて、
強く思います。
「塾が忙しくなるから、ピアノは無理だよね?」
ではなく、
と。
続けたいのか。
少しお休みしたいのか。
回数を減らしたいのか。
子ども自身にも、
きっと 考えていることが あります。
■ ピアノが、心の "余白" になれたら
中学受験も、ピアノも ──
どちらも その子の人生の 一部分です。
だから 私は、
- 「受験するなら ピアノをやめる」
- 「せっかく続けたのだから 絶対にやめない」
── どちらかに 決めつける必要はないと思っています。
その子にとってピアノが負担なら、
一度離れる選択も いい。
でも ──
好きな曲を弾く時間が 楽しいなら。
ぜひ、その時間を 残してあげて ほしいと思います。
受験のためだけではない、
その子自身のための時間として。
いつでも ご相談ください。
その時々の生活に合わせながら ──
「ピアノを続けてきて よかった」と
いつか思ってもらえるような 続け方を、
一緒に 考えていきたいと 思っています。