← Back to Blog
レッスンのこと Teacher's Mistakes ① Annluke

先生の失敗談 ①
── 小さな涙の理由|ピアノを辞めさせてしまった日

★ New Series ピアノ教師として 20年。
誇れる時間も、悔やんでいる時間も、たくさん ありました。

この「先生の失敗談」シリーズでは、
私が レッスンで犯してしまった "リードミス" を、正直に振り返ります。
同じ失敗を、未来の生徒さんに しないように。

■ 最初の失敗エピソード。

ピアノ教室を始めた頃 ──
生徒さんだった、ある 女の子が いました。

幼稚園から 小学2年生まで。
小さい頃は お母さまと一緒に、
小学生になってからは 一人で 通ってくれていました。

お家でも しっかり 練習してきてくれ、
レッスンも 順調。
着実に 上達していました。

■ 小2の頃 ──少しずつ、練習量が減っていきました。

でも、小学2年生になった頃から ──
少しずつ、練習量が 減って いきました。

当時の私は、
こんな基準で レッスンを進めていました。

「間違えずに 最後まで弾けたら、合格」
「4週間 同じ曲が合格しなかったら、先生は厳しくなるよ」

曲が難しくなってきたこともあり、
同じ曲を 何週も 弾くようになりました。

★ 先生から
「来週、もう一回 弾こうね。
練習してきてね!」

翌週も ──

★ 先生から
「来週、もう一回 弾こうね。
練習頑張ってね!」

そして気づけば、1ヶ月
曲の仕上がりは、ほとんど 変わらないままでした。

■ 私がかけてしまった、ある言葉。

子育ても、先生としても 未熟だった私は ──
こんな言葉を、かけてしまいました。

★ 先生から
「最近、全然 進んでないね。
やっぱり お家で練習しないと、上手にならないよ。
一日一回だけでも 弾いてみようよ!

彼女は 小さな声で ──

★ 生徒
「うん……」

最近 ピアノを 楽しめていないように 見えていたこともあり、
さらに 続けて こう言いました。

★ 先生から
「ピアノ、好き?
好きじゃなければ、無理して 続けなくてもいいんだよ。

すると 突然、
彼女は ポロポロ 泣き始めました。

しゃくりあげながら ──

★ 生徒
「好きかどうか、
わからない……

私は ──

★ 先生から
「わかった。
じゃあ、お母さんとも 相談してみてね。」

そして 結局 ──
彼女は そのまま、ピアノを辞めることに なりました。

■ 今なら、わかります。

★ Now I know
ピアノを 始めて 数年。
最初の新鮮さが 薄れ、
練習が 少し重たく 感じ始める。

それは、多くの子が 一度は通る、ごく自然な時期

でも当時の私は ──
「続けるなら、頑張らないといけない」という気持ちを、
知らないうちに その子へ伝えてしまっていました。

その頃の私は、
「無理に続けるより、他に好きなことを 見つけるのも 一つの選択」
そんなふうに、悪気なく 考えていました。

でも今 振り返ると ──
あの時、彼女を泣かせてしまったこと

それは間違いなく、
私のリードミスでした。

★ 本当に必要だったこと
練習を促すことでも、
「好きか嫌いか」を 問うことでも ありませんでした。

ピアノが 楽しくなるような工夫を ──
私が、すべきだったのです。

■ あの経験から、強く意識するようになったこと。

あの経験があってから、私は ──

「練習しない」
=「やる気がない」 ── では ない、ということを 強く 意識するように なりました。

子どもには、波が あります

★ 子どもの "波" について
  • ピアノが 大好きでも、練習したくない時期はある
  • 「ピアノは好きだけど、練習はしない」スタンスの子もいる
  • 楽しい気持ちより、面倒くさい気持ちが勝つ時期もある

そして 確実に 言えることは ──
その波を 越えた先で、また音楽を楽しめるようになる子も、たくさんいるということ。

■ 今 大切にしていること。

だから今は ──
すぐに結論を 出さない

まずは、
その子の 気持ちと 波 を 見極めて、
レッスンするように しています。

失敗を 重ねた数だけ、
寄り添える 言葉になる。 ── ◯◯ちゃん、あの日の "うん……" を、私は 今も忘れていません。

次回 ──
先生の失敗談 ② に、続きます。

体験レッスン受付中

川崎市宮前区のピアノ教室アンルークでは、
お子さまから 大人の方まで、無料体験レッスンを お受けしています。
"波" に寄り添うレッスンを、ご一緒しませんか。

体験レッスンのお問い合わせ →
← Blog Top 思春期とピアノ ② 「下手くそ」と聞こえた言葉 →