誇れる時間も、悔やんでいる時間も、たくさん ありました。
この「先生の失敗談」シリーズでは、
私が レッスンで犯してしまった "リードミス" を、正直に振り返ります。
同じ失敗を、未来の生徒さんに しないように。
■ 最初の失敗エピソード。
ピアノ教室を始めた頃 ──
生徒さんだった、ある 女の子が いました。
幼稚園から 小学2年生まで。
小さい頃は お母さまと一緒に、
小学生になってからは 一人で 通ってくれていました。
お家でも しっかり 練習してきてくれ、
レッスンも 順調。
着実に 上達していました。
■ 小2の頃 ──少しずつ、練習量が減っていきました。
でも、小学2年生になった頃から ──
少しずつ、練習量が 減って いきました。
当時の私は、
こんな基準で レッスンを進めていました。
「間違えずに 最後まで弾けたら、合格」
「4週間 同じ曲が合格しなかったら、先生は厳しくなるよ」
曲が難しくなってきたこともあり、
同じ曲を 何週も 弾くようになりました。
練習してきてね!」
翌週も ──
練習頑張ってね!」
そして気づけば、1ヶ月。
曲の仕上がりは、ほとんど 変わらないままでした。
■ 私がかけてしまった、ある言葉。
子育ても、先生としても 未熟だった私は ──
こんな言葉を、かけてしまいました。
やっぱり お家で練習しないと、上手にならないよ。
一日一回だけでも 弾いてみようよ!」
彼女は 小さな声で ──
最近 ピアノを 楽しめていないように 見えていたこともあり、
さらに 続けて こう言いました。
好きじゃなければ、無理して 続けなくてもいいんだよ。」
すると 突然、
彼女は ポロポロ 泣き始めました。
しゃくりあげながら ──
わからない……」
私は ──
じゃあ、お母さんとも 相談してみてね。」
そして 結局 ──
彼女は そのまま、ピアノを辞めることに なりました。
■ 今なら、わかります。
最初の新鮮さが 薄れ、
練習が 少し重たく 感じ始める。
それは、多くの子が 一度は通る、ごく自然な時期。
でも当時の私は ──
「続けるなら、頑張らないといけない」という気持ちを、
知らないうちに その子へ伝えてしまっていました。
その頃の私は、
「無理に続けるより、他に好きなことを 見つけるのも 一つの選択」
そんなふうに、悪気なく 考えていました。
でも今 振り返ると ──
あの時、彼女を泣かせてしまったこと。
それは間違いなく、
▶私のリードミスでした。
「好きか嫌いか」を 問うことでも ありませんでした。
ピアノが 楽しくなるような工夫を ──
私が、すべきだったのです。
■ あの経験から、強く意識するようになったこと。
あの経験があってから、私は ──
=「やる気がない」 ── では ない、ということを 強く 意識するように なりました。
子どもには、波が あります。
- ピアノが 大好きでも、練習したくない時期はある
- 「ピアノは好きだけど、練習はしない」スタンスの子もいる
- 楽しい気持ちより、面倒くさい気持ちが勝つ時期もある
そして 確実に 言えることは ──
その波を 越えた先で、また音楽を楽しめるようになる子も、たくさんいるということ。
■ 今 大切にしていること。
だから今は ──
すぐに結論を 出さない。
まずは、
その子の 気持ちと 波 を 見極めて、
レッスンするように しています。
寄り添える 言葉になる。 ── ◯◯ちゃん、あの日の "うん……" を、私は 今も忘れていません。
次回 ──
先生の失敗談 ② に、続きます。