これは、以前レッスンに通ってくれていた
ある男の子のお話です。
■ とても楽しそうに通っていた頃
その子は、幼稚園の頃から通ってくれていて、
レッスンもとても楽しそうでした。
「ピアノ好き?」と聞くと、
迷わず「好き!」と答えるような子でした。
■ 少しずつ変わっていった様子
小学校に上がり、
生活が変わる中で、少しずつ練習量が減っていきました。
よくあることです。
この時期は、誰でも波があります。
■ きっかけになった出来事
ある日、お母様からご相談がありました。
「最近全然練習しなくて…
主人が"そんなにやらないなら、やめたら?"と言ってしまって…」
その一言をきっかけに、
▶その子の中で何かが変わってしまいました。
■ 本人の気持ち
レッスンのとき、本人に聞いてみました。
「ピアノ嫌いになっちゃった?」
すると、
「ううん、嫌いじゃない」
と答えました。
でも、
▶以前のような表情ではありませんでした。
■ 子どもはどう受け取るのか
大人にとっては、
何気ない一言だったかもしれません。
でも子どもにとっては、
▶「やめてもいいんだ」
▶「やらなくてもいいんだ」
そんなふうに受け取ってしまうことがあります。
そして一度そう感じてしまうと、
気持ちを戻すのは簡単ではありません。
■ その後
その子は、ピアノをやめることになりました。
最後まで、
ピアノを嫌いになったわけではなかったと思います。
ただ、
▶続ける理由が見えなくなってしまった
のだと思います。
■ 親の言葉の影響
子どもにとって、
親の言葉はとても大きな力を持っています。
特に、
- 続けるか迷っているとき
- 自信をなくしているとき
そんなタイミングでの一言は、
思っている以上に影響します。
■ じゃあどう声をかければいいのか
大切なのは、
▶「やめる・やめない」を決める言葉ではなく、
「気持ちに寄り添う言葉」
です。
たとえば、
- 「最近どう思ってる?」
- 「どこが難しい?」
- 「一緒に考えようか」
そんな声かけだけでも、
子どもの気持ちは大きく変わります。
■ 最後に
ピアノは、すぐに結果が出るものではありません。
だからこそ、
▶続けること
▶見守ること
がとても大切です。
あの子のことを思い出すたびに、
「もう少し続けられたら、
どんな成長をしていたかな」
そんなことを考えます。
■ 保護者の方へ
うまくいかない時期があっても、
それは決して無駄ではありません。
子どもは、
その中でちゃんと育っています。
だからこそ、
▶その時の気持ちを、一緒に見守っていただけたら
とても嬉しいです。